住民交流 お坊さん尽力、仮設住宅でサロン

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お坊さんがホスト役を務める「坊サロン」で住民らの話が弾む(先月30日、岩手県釜石市で)
岩手県釜石市の仮設住宅を週3日巡回して、山口県のお坊さんが交代で開く「サロン」が住人同士の交流に一役買っている。

 釜石市桜木町の仮設住宅(113戸)で、共用スペースの談話室前に「坊茶論(ぼうさろん)」の看板がある。畳敷きの室内にはちゃぶ台が二つ。部屋の前でTシャツ姿のお坊さんが、行き交う住民に「かき氷でもいかが」と呼びかける。ぜんざいや抹茶、コーヒーなど全て無料。

 最初は戸惑い気味の住民も、お坊さんと話した後、住民同士、「元はどこに住んでたの?」「地震の時は、ちょうど孫を迎えに行こうとしていたんだ」などと話が弾み始める。ここに住む岩崎富美子さん(32)は、「こういう場があると、住民同士知り合える。子どもと遊んでくれるのもありがたい」と喜ぶ。

メンバーは「宗派にこだわらず役に立ちたい」と心がける。願成寺の南健司さんは「黒子でいい。少なくとも1年ぐらいは活動したい」と話す。
 サロンは毎週火、水、木曜日に開く。運営するのは、山口県の曹洞宗の若手僧侶ら約70人を中心とする「災害支援現地活動部」。6人一組でマイクロバスで20時間以上かけ釜石に入る。

2011年7月5日 読売新聞

by seiryouzan | 2011-07-06 16:55 | 東日本大震災、僧侶の関わり

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