2011年 03月 28日
今こそあなた達の出番ですよ!
ガソリンの調達が難しく「春彼岸の会費」を寺まで届けに来られないという。
諸事、重々承知のことだから、気にしないで欲しいと伝えた。
地震の恐怖や親類のご不幸のことなど・・・話すうちに
「年老いた私が生きているのに、被災なさった若い人に悪くてね・・・」
生きていることがまるで申し訳なさそうに語る。
私は言葉を遮るように
「戦争も体験し電気もガスも無い時代を立派に生き抜き、こんなに裕福な時代の根底を支えてこられたんですよね?!今の若い人達は火のおこし方すら知らない人が多く、電気もガスも無くなれば、自分で火を点け、湯を沸かし、ご飯を炊かなきゃいけないんです。その時こそ、あなた達世代の出番!時代の出発点を知る大事な人ですよ。」
そう言うと、「そうですね。私もまだまだ頑張らなきゃいけないですね。伺えるようになったら、息子に乗せて行って貰いますね!」
さっきよりずっと、高い声ではっきりと答えてくれた。
ガソリン不足の心配も無くなり、安心しておいでになる日が今から待ち遠しい。
なぜか、地震の後、頻繁に
自分のことを指差して「こんなお婆さんが生きていても・・・」と嘆く声を聞くようになった。
この世に要らない人間なんてひとりもいない!!心からそう叫びたい。