簡易型の仏壇セットを一万セット配布

曹洞宗が簡易型の仏壇セット配布へ なくした位牌の代わりにも
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津波などで家を失い、仏壇や位牌(いはい)をなくしてしまった東日本大震災の被災者向けに、曹洞宗は先祖の供養ができる簡易型の仏壇セットを配る方針を決めた。

 簡易セットは、曹洞宗の三尊仏が描かれたびょうぶ状の厚紙を木製の台座に立て掛けたもの。左右に念仏と各家供養の言葉が添えられ、位牌の代わりともなる。通常は1セット1500円で販売しているほか、台風や洪水などの被災者にお見舞いで渡すなどしていたという。今回は被災者の菩提(ぼだい)寺を通じて申し込みを受け、計1万セットを配る予定だ。

 曹洞宗宗務庁は「祈ろうとしてもその対象がないのはつらいだろう。簡単に持ち運べ、どこにでも設置できるので、仮設住宅などで落ち着いたら供養に使ってほしい」としている。 また、避難所の女性向けに、励ましの手紙や日用品などを入れた慰問袋4千枚も配る。

 東日本大震災では、各宗派が義援金を集めたり、僧侶が被災地で読経や傾聴などのボランティア活動をしたりしている。
曹洞宗が被災地で聞き取りを行った結果、避難所ではマッサージなどの心身のケアのほか、供養のための読経や祈りの時間を持ちたいというニーズがあったという。MSN産経ニュースより4/19


宗務庁より 4月19日付 産経新聞の記事について の訂正文
4月19日付の産経新聞において「曹洞宗が簡易型の仏壇セットを配布へ」という記事が掲載されました。これは、従来から行われていた被災された檀信徒の方がたへの対応のひとつであり、曹洞宗災害援護規程に基づき、寺院からの「災害見舞品申請」により行われるものです。
記事の中にもありますよう、寺院からの申し込みを受け、管長猊下の「見舞状」、「見舞品」(タオル)にあわせ、家屋を失った世帯には「三ッ折三尊仏」を交付するものであり、檀信徒の皆さまからのお申し出に対して曹洞宗から個別にお分けするものではありません。
なお、この「三ッ折三尊仏」は出版部において頒布しておりますが、価格は3000円で、1500円という記述は誤りです。購入をご希望の方は曹洞宗ブックセンターまでお問い合わせください。
また、記事中では「計1万セットを配る予定」とありますが、特に数量については規定しておりません。ただし、かなりの数の申請が予想されるため、申請後、速やかに対応できない場合がありますのでご了承ください。
曹洞宗宗務庁 広報係

by seiryouzan | 2011-04-24 14:33 | 東日本大震災、僧侶の関わり

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