感謝の心、小物でお返し…盛岡の被災者

支援物資リメーク
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古着類からクマのぬいぐるみや風呂敷などを作る被災者ら(8日、盛岡市で) 盛岡市に避難している被災者らが、支援物資の古着類をぬいぐるみや小物入れなどにリメークしている。

 活動は「支援者にお礼とお返しをしたい」との思いから始まった。秋には物資を届けてくれた人たちに完成品を贈る予定だ。


 同市の被災者支援施設・もりおか復興支援センターには、休館日の月曜を除き毎日、沿岸部や福島県から内陸部の同市に避難している10~20人が集まる。赤や緑の着物やコートは風呂敷や小物入れ、クマのぬいぐるみに、手ぬぐいやスーツはカバンや名刺入れに生まれ変わる。

 リメークされるのは、同市の支援団体「SAVE IWATE」が集め保管している10キロ・グラムが入る段ボールで約40箱分の古着類。支援物資として、国内外から多くの衣類が寄せられたが、破れたり染みがついたりした古着類は需要が少なく、今年6月で配布をやめた。

 被災者から「支援してくれた人たちの気持ちに、お礼とお返しがしたい」と聞いた同団体は、被災者に残った古着類を活用してもらうことにした。

 7月から製作が始まり、完成した小物などは、団体を通じて、物資を送ってくれた人たちに届けられる予定だ。

 作業場に通う佐々木幸子さん(72)は、岩手県大槌町の自宅を津波で失い、昨年5月末から同市内で暮らす。夫の秀夫さんは震災後に体調を崩し、今年3月に肺炎で死亡した。佐々木さんは「1人になり苦しかったが、ここは話し相手もいて、作業も楽しい。気が紛れる」とにこやかだ。

 センター相談員の小笠原博子さん(51)は「活動は、閉じこもりがちな被災者が外に出るきっかけになる。裁縫などの技術を身に着けることで、自立支援にもつながれば」と話している。

(2012年8月10日 読売新聞)
by seiryouzan | 2012-08-18 15:49 | 地震関連